「遠州浜松 滝沢みかん 光希」というみかんの名前の由来について。
まず、「光」という字は、みかんを生産するにあたりお世話になった方々の名前からいただきました。
戦後、今自分たちが栽培している地域を農地として切り開いた方の一人、地主の「光男」さん。
市外から移転し全くの新参者である自分たちに、園地の造成に必要な機材を手配してくださった「光弘」さん。
みかんの栽培技術を開発し、農家の子息でもなくただ飛び込んできた初心者に技術指導してくださった「光徳」先生。
この方々がいなかったら、今、自分たちはこのみかんを作ることはできませんでした。
感謝の気持ちを忘れないようにするためと、その仕事への尊敬の気持ちも込めて、この方々の名前に共通していた「光」という字をみかんの名前に入れることにしました。
次に、「希」という字について。みなさんは、仕事で疲れた時や気落ちした時、美味しいものを食べて元気になったことはありませんか。自分たちは、「食べた人の気持ちを前向きに変えられるような食べ物」を目指してみかんを作っています。大げさだと思われるかもしれないけど、自分たちも沢山に人に支えられてここまでやってきたから、みかんを通じて誰かの希望を支えられるようになりたい。そのくらい、美味しいと思っていただけるものを作りたい。どんな人の仕事も、どこかで誰かを支えているものだと思います。食べる人にそうしたメッセージも伝え、おなかを満たすと共に、少しの勇気と元気のもとも提供できたら。ということで、「光」の次に「希」を付けました。
ロゴマークも、「仕事を頑張った日の帰宅中、ふと見上げた空がみかんに見える」というコンセプトで制作していただきました。
最後に、園地がある地域の名前、「滝沢」を冠に。みかん栽培を始めた後から知ったことなのですが、この「滝沢」という土地は、美味しいみかんが採れる場所として地元では有名だったそうです。今は耕作放棄地も増えてしまったけど、戦後間もない頃、今のような重機もない時代に、当時の人たちがまさに自力で開拓し、みかん栽培を始めた場所。開拓当時の人たちへの敬意と、外から来た自分たちを受け入れてくれたことへの感謝も込めて、滝沢みかん、を名乗ることにしました。
いろんな気持ちを欲張ってつけて、「滝沢みかん 光希」という長い名前になりました。「光希」または「滝沢みかん」で覚えていただければ幸いです。